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戦前から高度成長期にかけて多くの若者や知識人を惹きつけ、巨大な政治的磁場を作った日本共産党。東欧革命・ソ連崩壊などで深刻な打撃を受けたが、しぶとく生き残り、近年、野党共闘による政権交代を目標に据える。政権を担える事実上の社会民主主義政党になったのか、今なお暴力革命を狙っているのか。本書は、一貫して「革命」を目指しつつも大きく変化した百年の歴史を追い、国際比較と現状分析を交え同党の全貌を描く。
戦前から高度成長期にかけて多くの若者や知識人を惹きつけ、巨大な政治的磁場を作った日本共産党。東欧革命・ソ連崩壊などで深刻な打撃を受けたが、しぶとく生き残り、近年、野党共闘による政権交代を目標に据える。政権を担える事実上の社会民主主義政党になったのか、今なお暴力革命を狙っているのか。本書は、一貫して「革命」を目指しつつも大きく変化した百年の歴史を追い、国際比較と現状分析を交え同党の全貌を描く。
レビュー(21件)
歴史を客観的に記述しているのでためになります。
国内では最古の歴史を持つ日本共産党の創設100周年の節目にこれまで党の歴史と他国の社会民主主義、旧ソ連を厳しく批判したユーロコミュニズム政党との比較など客観的に日本共産党の政策と実践の経緯が説明された名著です。戦前の弾圧の実態や内部闘争の詳細から現在の平和主義、護憲的な政党への変貌についてもその背景が詳しく説明されていると思います。特に自衛権の欠如以外に日本国憲法の採択に反対した理由や独自の理論の内容などとかく誹謗中傷的な他の類書とは違った詳細で客観的な内容が勉強になりました。 近年の野党共闘の成果と綱領の改正の加えて、未だ未解決の課題についても具体的な言及と分析がありイタリヤやフランスの共産党のように政権に一度も関与していない背景についても理解を深められると考えます。
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