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入試問題の物語文は、「おもしろかった」というだけの読み方ではなく、話の内容を「情報」として正確に分析する必要があるのです。 感覚で読んでしまいがちな物語文の読み方を完全にシステム化。 「初耳!」のテクニック満載、「目からウロコ」の読解力養成講義。 小説などの「物語文」は、読みやすいにもかかわらず、問題を解く段階になると苦戦してしまう人が多いようです。点数に結びつかない最大の原因として、物語文を「自己流に解釈してしまう」ことが考えられます。これは物語文が「感情移入をしやすい文章」であるがゆえに陥りやすい過ちです。 物語文を読解問題の文章として読む際には、内容を「情報」として正確に捉える必要があります。すなわち、楽しみのための読書をするときとは、読み方のアプローチを変えることが大切になるのです。本書では、「点数に結びつかない読み方」からの脱却を目指し、どのように「問題としての物語文」と向き合い、理解していくかという手法を論理的に解説しました。 本書には、これまでの物語文の読解の講義では聞いたことのない説明が入っていると思います。たとえば、次のような項目があります。 ・登場人物は「三種類」に分けられます ・主人公の「個人情報」を集めましょう ・重要な「小道具」を探してみましょう etc… 作者の創作テクニックにまで踏み込んで物語の構造を分析し、情報として捉えられる手法を具体的に示しました。さまざまな読み方のコツをオリジナルのキーワードを用いて理解できるように示しましたので、本書の流れに沿ってトレーニングを積めば、必ず応用のきく物語文の読み方が身についていることでしょう。
レビュー(12件)
正答のヒントを要約する
うちの教室では説明文の読みテクと合わせて 物語文の要約トレーニングにこちらを使っています。 読解問題を解く時は 物語文をただふつうに読んでいてはいけない。 解答するカギとなるポイントに絞りこんで読む。 これを徹底的にトレーニングできます。 講義ポイント1~8もためになりますね、 今までこういう内容を解説した本はなかった。 物語で得点するためのコツがつかめます。
物語文がどうしてもうまく得点につながらない息子のために購入しました。心情変化を読み解くことがポイントなわけですが、どういうところに目を付けるとそれを追うことができるのか、わかりやすく解説されており、よかったです。
早く知りたかった、なかなか良いです!
問題を解く時って、ただ読書の時みたいに読んでたんじゃダメって知らなかったです! この本は、講義ポイントの解説とドリルに分かれていて、 講義は、“解くとき用の読み方の指南書”のような感じ。 ドリルの方は、“物語文の重要なポイントをおさえて要点をまとめるトレーニング”をさせるもの。 上の子の受験の時にもこれ、知ってれば対策が打てたのに・・・とちょっと悔やまれます。 普通の読解の問題集ではないので注意。“要点をとらえる演習”専用のドリルでした!
中学生にも活かせる。中学校教師(兵庫県)
学校で国語を教えている立場なのでこの本の内容は新鮮であった。 学校教育の国語とはまったく教え方の視点が違う。 とりわけ最初に書かれている解説の ポイント3,6,7は読んでおくとテスト対策になると思う。 ただ、このドリルを有効に使いこなして結果を出せるかどうかは 中学受験の場合、親と子の学力によるところが大きいかもしれない。 あえて苦言を呈すれば、解答を回答と書いてしまうレベルでは 解説を理解するのも難しいだろう。 読者を選ぶという点ではマイナス1かな、と思うが 入試をよく分析しているし、中学生に伝えたい内容も多くあり、 斬新さを感じ、教える側として刺激になったので自分としては 高く評価している。
本の表紙のタイトルに「中学入試を制する」と大きく書かれているのに思わずツラれてしまった。内容は薄く、他社のよくある国語ドリルのほうが余程良心的で内容がある。まずこの本を熟読したところで、中学入試を制することはぜーったいあり得ません。というより、この本に書かれていることは、「主人公の気持ちをとらえることが大切ですよ~」くらいしか書かれてない。最初の10ぺージくらいにそんな説明が書いてあって、ほかは「やってみよう」というか、5問ほどドリルが載ってるだけ。内容としては、シンプルと言うのか、薄っぺらいと言うのか… しかも、主人公の気持ちの箇所ですが、解説のページで書いてあった箇所に、印を付けておくと、そのあとのページで主人公の気持ちを書く欄の回答とが、文の抜き出し箇所がずれている(-_-;)。理屈とズレているのは混乱を招くと思う。 模範解答のようには、それまでの解説を読んだからといって導き出せない。 いずれにせよ1500円は高すぎ。表紙のタイトルの「テクニック」とか「制する」とかの言葉に夢を見すぎてしまった。 最近は宣伝文句が派手で、つい惑わされてしまう。レビューとかあると、良いのかも!と思ってしまった。親が浮き足だっててはダメですね、と、反省するいい機会になりました。