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世界の本当の姿とは? 天才物理学者が”真実”を明かす 【推薦の言葉】 ●物理に心を解放された。この世界は、僕が信じていたよりずっと自由なのかもしれない。--森田真生 ●存在の織りなす華麗なるネットワーク。量子論的世界観の本質が、ここに語り尽くされる!--須藤靖 ●直感に反するはちゃめちゃな量子物理学の世界に筋を通せる人がいるとしたら、それはカルロ・ロヴェッリだ。--「タイムズ」紙 ●ロヴェッリは、”量子論の世界”やそれが”心”の理解にどう役立つのかという問題と、実に明快に渡り合っている。--アニル・アナンサスワーミー(科学ジャーナリスト) ●ロヴェッリの作品のどこが好きかといえば、常に“人々”に戻ってくるところだーー常に他者と関わり合い、この世界と働きかけ合っている人々に。この本には科学が息づいている。--ニール・ゲイマン(カーネギー賞作家) ●物理学はその詩人を得た。ロヴェッリは見事なまでに人間的で優しく、ウイットに富んだ案内人である。それは彼が科学者であると同じくらい哲学者で詩人だからだ。--ジョン・バンヴィル(ブッカー賞作家) 【内容紹介】 ”ホーキングの再来”と評される天才物理学者が”真実”を明かす イタリアで12万部を売り上げ、世界20か国で刊行予定の話題作! 科学界最大の発見であり、最大の謎とされる量子論。 はたして量子論の核心とは何か、 それはどんな新しい世界像をもたらしたのかを、 研ぎ澄まされた言葉で明快に綴る。 量子は私たちの直感に反した奇妙な振る舞いをする。 著者によれば、この量子現象を理解するためには、 世界が実体ではなく、関係にもとづいて構成されていると 考えなくてはならないという。 さらにこの考え方を踏まえれば、現実や意識の本質は何か、 といった哲学的な問いにも手がかりが得られるのだーー。 深い洞察と詩情豊かな表現にいろどられ、 私たちを“真実”をめぐる旅へといざなう興奮の書! 竹内薫氏の解説付き。 7万部突破の『時間は存在しない』著者の最新作!
レビュー(47件)
う~ん・・・、分かるけど分かりづらい。
仏教的世界観に「縁起」というものがあります。物質も生物もすべてを含めて、網の目のような複数の相互の関係性があることついて表現しているのが「縁」で、複数の相互の関係性より新たに起こる現象を「起」と表現しています。故に雨が降るのも、石が石として存在しているのも、人が生きているのも全て「縁起」と言えます。 縁起を、ベトナムの禅僧「ティク・ナット・ハン」氏が分かりやすく英語に直した言葉としては「インター・ビーング」(相互依存・相互共存)が有名です。 この本の中で、ナーガールジュナ(龍樹)の中論という超古典の話を引っ張り出してきていますが、わかりにくい「空」を語った古典の話をしなくてもよかったのでは? とも思います。 無常も無我も、縁起も空も全て同じことを指しており、同じことの別の側面について語っているに過ぎません。 量子力学は若い頃に勉強したので、大まかなことな知っていました。が、原文ののイタリア語の表現が日本人に合わないのか、あるいは訳がまずいのか、量子力学を知らない人が読んでこれで正確にイメージできるだろうか? という表現が散見されました。 著者の詩的表現やウィットに富んだ(?)と思われるジョークも、私には理解できず、正直余計分かりづらかったです。 簡単な量子力学の解説本と仏教の入門書でも読んで、自分の頭で考えた方がよほどスッキリとわかるのではないでしょうか?
楽しみました。
楽しく読ませて頂きました。訳もこなれていてベテランの方ですね。
量子力学を概説している一冊。 複雑な数式など出てこないので読みやすい。 基礎知識がある方には少々物足りないかも。 なので星4です。