============== 俺の命は犬より軽い 課せられた過酷な任務ーー 仕損ずれば、死あるのみ ============== 諸大名二百数十名の人事評価が記された 「土芥寇讎記」。 五代将軍綱吉の頃に編纂された その書物の新版作成のため、 小人目付、射貫大伍が調査役に抜擢された。 自身の権力基盤を強化すべく、 完成を急がせる将軍家斉。 しかし右も左もわからぬ大伍は 苦戦を強いられる。 そんな中、将軍の居室である御用の間が 何者かに探られるという不審事がーー。 下手人探索という新たな命が 大伍に下された! 急がねば、消される。
レビュー(7件)
主人公が上司の我が儘に翻弄されながらも、死力を尽くして 活躍する姿にエールを送りたくなる。
面白くない手抜き?の一巻
11代将軍に成り立ての若き家斉が、自身の政治体制固めのため信頼できる腹心探しを画策。その調査役に抜擢された下級役人(小人目付)・射貫大伍の活躍を描く、その第2弾。 * 諸大名二百数十名の人事評価が記された「土芥寇讎記」。五代将軍綱吉の頃に編纂されたその書物の新版作成のため、小人目付、射貫大伍が調査役に抜擢された。自身の権力基盤を強化すべく、完成を急がせる将軍家斉。しかし右も左もわからぬ大伍は苦戦を強いられる。そんな中、将軍の居室である御用の間が何者かに探られるという不審事がー。下手人探索という新たな命が大伍に下された! * 全国の大名調査あれこれが主体のシリーズだと思っていましたが、過去の将軍とその側近、本シリーズの脇役の話しばかりで先に進まず、面白くない手抜き?の一巻で、上田さんらしくないですね。 もう一巻だけ読んでみて、こんな調子なら。。。 ----- ■本書の基本情報 ・筆者:上田秀人(ウエダ ヒデト) ・略歴:1959年、大阪府生まれ。大阪歯科大学卒業。97年、「身代わり吉右衛門」で第二十回小説CLUB新人賞佳作受賞。2010年、『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第十六回中山義秀文学賞受賞。「奥右筆秘帳」シリーズ(講談社文庫)は、「この時代小説がすごい!」の09年版、14年版と二度にわたり、文庫シリーズ第一位を獲得。さらに、第三回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞も受賞。 ・発行:徳間書店 ・発売:2022年12月 ・ページ数:301p ■これまでに購読した上田秀人の著書 ・「孤闘 立花宗茂」 ・「峠道 鷹の見た風景」(上杉鷹山) ・「将軍家見聞役 元八郎」(全6巻) ・「勘定吟味役異聞」(全8巻) ・「妾屋昼兵衛 女帳面」(全8巻)、妾屋の四季 ・「お髷番承り候」(全10巻) ・「奥右筆秘帳」(全12巻)、「奥右筆外伝」 ・「御広敷用人 大奥記録」(全12巻) ・「町奉行内与力奮闘記」(全9巻) ・「百万石の留守居役」(全17巻) ・「聡四郎巡検譚」(全6巻) ・「勘定侍 柳生真剣勝負」…第6巻まで ・「惣目付臨検仕る」…第4巻まで ・「隠密鑑定秘録」…第1巻まで ----- ◆AFP情報 … ジャンル:本・雑誌・コミック、料率:3%
将軍家斉に「土芥寇讎記」の新版作成の完成を急がされる小人目付、射貫大伍。様々な困難に苦戦を強いられるが何とか乗り越えようとしていく。今後の展開が待ち遠しい。