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ラグビーW杯2019日本大会優勝! その圧倒的なキャプテンシーはどこから来るのか。 スポーツ界が絶賛する、世界最高のキャプテンが語る波瀾万丈のラグビー人生! 強盗、暴力、殺人、性犯罪、貧困、人種差別……。南アフリカのスラム街で生まれ育ったシヤ・コリシ。一歩間違えれば犯罪者になりかねない劣悪な環境で彼を救ったのはラグビーだった。 弛まぬ努力と勤勉さでプロのラグビー選手になった彼は、やがて南アフリカ代表に。2015年のW杯では、スポーツ史上最大のアップセットと言われる日本戦にも出場し、その屈辱を味わう。 彼は自身を変えるために、キリスト教の洗礼を受け、多くの誘惑を断ち、人としての成長を遂げる。そんな彼に待っていたのは、南アフリカ代表初の黒人主将だった。 そして、2019年のW杯日本大会での優勝ーー 現在はラグビー選手だけではなく、国の貧困や性犯罪をなくすための社会活動にも力を注ぎ、南アフリカのみならず世界中に勇気を与えている。 今、世界で最も注目を集める男の一人、シヤ・コリシの改革の物語。 プロローグ 第1章 スクールボーイ 第2章 ストーマーズ 第3章 スプリングボクス 第4章 キャプテン 第5章 頂点 第6章 社会 第7章 結束 エピローグ パーソナル・ステートメント
レビュー(7件)
この人がいたから,この人がキャプテンだったから,スプリングボクスはワールドカップ2連覇できたのだなと思いました。
ラグビーワールドカップ 2023フランス大会優勝国、南アフリカ代表主将シヤ・コリシの自伝。 彼の国に於いて初の黒人主将ということでものすごくできた人というイメージがあったけれど、できた人になったのはここ数年の話だと知った。 「立場が人を作る」を地で行った感じ。 翻訳本独特の読みにくさはときどき感じるものの、知っている選手の名前がたくさん出てきて興味が冷めることなく読めた。貧しさと差別が当然の街に生まれながらラグビーで見出されていく様は、人の成長に於いて環境や周りの大人がいかに大切かよく解る。 2015ワールドカップの日本が劇的勝利を飾った試合もコリシの視点で書かれており興味深い。 ラグビーを観ない人は試合内容については解らないかもしれないが、国が変わる象徴として祭り上げられた感もあり戸惑いながら主将を受けた人の記述だけにメンタルコントロールやリーダーシップについては興味を持って読めると思う。