2021年4月に亡くなった「知の巨人」立花隆さんは90年代後半から、母校・東京大学のゼミ(立花ゼミ)で講義をおこなっていました。 その最終回となったのが、2010年に20歳前後の若者たちに向けて語ったものです。 古稀を迎えた立花さんの話は「自身の20歳の頃」「宗教」「スーパーコンピュータ」「デカルト」「世界史」「世界情勢」など多岐にわたり、午後3時にスタートした講義は午後9時すぎまで続きました。 本書は、この「立花流白熱教室」をまとめたものになります。 「いかに死と向き合うか」など中年・壮年世代にとっても「人生の指針」となる一冊です。
レビュー(22件)
面白かったです。久しぶりの立花隆さんでしたが、知的好奇心をくすぐられました。20歳前後の学生に向けてされた講演ですが、こうやって切磋琢磨している若い人たちが沢山いるのを知ると、希望が持てますし、自分の不甲斐なさを痛感します。テレビや新聞、ネットを含め、アテンションビジネスと化しているメディアのくだらなさとのコントラストがすさまじいです
東大生と語り尽くした6時間
本書は、2021年4月に亡くなったノンフィクション作家の立花隆たちばな たかしさんが、2010年6月に母校・東京大学の立花ゼミ生に向けて行った講義録だ。取材、執筆、編集までを学生にやらせたという。 立花さんは、1974年に『田中角栄研究』を上梓し首相退陣のきっかけを作ったことで有名なジャーナリストだが、その後はノンフィクション分野にも進出し、『臨死体験』『宇宙からの帰還』など多くの著作を残している。 その活動範囲の広さから知の巨人と呼ばれることもある。本書もそうだが、ともかく話す内容が広く、ある話題から別の話題へ即座にジャンプするので、ゼミ生の皆さんは、自らの知力を総動員して話を聞き取ったのだと思う。 各章末にゼミ生が用意した用語説明がある。これを覚えておけば、オタク知識が増えること、請け合いである。
今回興味が有り購入した。大変速く来ましたので助かります。ありがとうございました。