1960年代に雑誌に連載された、女性水墨画家とその周囲の人々をめぐる物語。日本画の大御所(男性)は女性の弟子に手を出し放題、彼と男女の仲にならなければ女性は世に出ることが出来ない・・・みたいな身も蓋もないストーリーが展開される。個人の能力や資質の評価において「女性であること」は減点要素であり、だから男性のパトロンや権威ある人の後ろ盾が必要となるが、一部の(全部ではなく)女性は後ろ盾を得るために自身の「性」を切り売りし、そのことが女性全体の評価を下げる原因に・・・という悪循環となっている。この悪循環を断ち切るには「女性であること」がマイナス要因となる仕組みを変えていくしかないのかも。,松本清張さんの本はいつも引き込まれていきます・・華やかな世界の人間関係を男女関係も絡めて書かれておりいつもながら調べる力・筆にする力を感じています・・次はどの本を読もうかワクワクします~~
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1960年代に雑誌に連載された、女性水墨画家とその周囲の人々をめぐる物語。日本画の大御所(男性)は女性の弟子に手を出し放題、彼と男女の仲にならなければ女性は世に出ることが出来ない・・・みたいな身も蓋もないストーリーが展開される。個人の能力や資質の評価において「女性であること」は減点要素であり、だから男性のパトロンや権威ある人の後ろ盾が必要となるが、一部の(全部ではなく)女性は後ろ盾を得るために自身の「性」を切り売りし、そのことが女性全体の評価を下げる原因に・・・という悪循環となっている。この悪循環を断ち切るには「女性であること」がマイナス要因となる仕組みを変えていくしかないのかも。
松本清張さんの本はいつも引き込まれていきます・・華やかな世界の人間関係を男女関係も絡めて書かれておりいつもながら調べる力・筆にする力を感じています・・次はどの本を読もうかワクワクします~~