- 14
- 4.14
第45回石橋湛山賞受賞作。 2013年日銀が「量的・質的金融緩和」(異次元緩和)を始めてからもうすぐ10年が経つ。世界経済の急激な局面の転換によって、わが国は、この“超低金利状態”を維持できるかどうかの瀬戸際、まさに崖っぷちに立っている。これまでの放漫財政路線を安易に継続し、異次元緩和を強引に押し通し続けようとすれば、遠からず、どういう事態に陥るのか。そして、それを回避するためには、私たちは何をなすべきなのか。世界の中央銀行の金融政策と財政に精通したエコノミストが警鐘を鳴らす。 異次元緩和は限界 日銀がいくらでも国債を買い入れられた 時代はもう終わりだ ●長期金利は“糸の切れた凧”に ●新規国債発行ストップで、社会保障費も防衛費も義務教育の国庫負担金も一律4割カットに ●財政破綻したギリシャは預金者1人・週当たり5万強の預金引き出し規制に ●最悪の事態を回避できる道はないのか 本書の内容 プロローグ 異次元緩和から9年、ついに現れた不穏な兆候 第1章 日本銀行に迫る債務超過の危機 第2章 我が国の財政運営に待ち受ける事態 第3章 異次元緩和とはどのようなものだったのか 第4章 欧米中銀との金融政策運営との比較でわかる日銀の“異端”さ 第5章 異次元緩和が支えたアベノミクスと残された代償 第6章 事実上の財政破綻になったら何が起きるかーー戦後日本の苛烈な国内債務調整 第7章 変動相場制下での財政破綻になったら何が起きるかーー近年の欧州の経験 第8章 我が国の再生に向けての私たちの責務
レビュー(14件)
日本の財政状態が良くわかった、参考になった
今年読んだ本の中で最高でした。
日本政府はアベノミクスの名のもとに国債に依存する財政政策で金融緩和を押し進め、日本銀行を打ち出の小づちのごとく利用している。 長期化したゼロ金利政策により社会的な平均利潤率は形成されず、一般個人は30年間もロクに銀行預金利息を受け取っていない。 出口戦略はなく最後は家計保有金融資産2千兆円を差し出すことになるのか。 日本政府は財政収支を黒字化するリスケを必要とする。 日本銀行は財務3表を公開して財務情報を国民に説明すべきである。。
難しすぎてよくわかりませんでした。もう少し簡潔にお願いします。
所詮、財政再建など言葉だけの旗印に過ぎぬ。 日本の財政は、実に深い泥沼だ。 あがけばあがくほど沈んでいく。
これからの日本経済の行方は
超異次元と言われた金融緩和、この出口を何時どの様に開くのか?自分が生きている内に経済は成長を遂げられるのか?その時の金融機関はどの様に変化しているのかがとても気になり勉強してみます。