1180年に源頼朝が挙兵し、鎌倉幕府が成立してから宗尊親王の京都送還までの約100年間を、簡潔な文体で日記風に記す『吾妻鏡』。幕府に結集した武士たちの活動、幕府で行われた行事、朝廷とのやり取り、鎌倉やその周辺で起こった出来事などを魅力的に描き出す。この長大な記録を重大事件や主要な出来事を中心に抜粋し、現代語訳・振り仮名付きの書き下し文・語注・解説・返り点付きの原文で、学びながら楽しめる入門書の決定版! 頼朝将軍記 一 挙兵 二 諸国平定 三 征夷大将軍 頼家将軍記 実朝将軍記 頼経将軍記 頼嗣将軍記 宗尊将軍記 解説 『吾妻鏡』の成立・受容・諸本
レビュー(8件)
吾妻鏡のみを読んでいると無味乾燥に感じることがあるので、現代語訳吾妻鏡の編者の1人でもある西田氏のこちら著作は読みやすく、私は吾妻鏡と併読することも多い。西田氏の他の著作「鎌倉武士の生活」や「悪党召し捕りの中世」を読んだことがあるがどちらも理解しやすく読みやすい。私は鎌倉時代に関心があるので、西田氏には今後も鎌倉時代を解説した著作を刊行し続けてほしい。
鎌倉殿を見ていて国立美術館の吾妻鏡を見ていましたが、解読できないため、興味を持った子供が読みたいとのことで購入。こちらのシリーズはとてもわかりやすいので安心してます。分厚いので読み応えあります。
歴史好きな人にはいいのかも
鎌倉時代を知るうえで基本書となる「吾妻鏡」のガイダンス本。「吾妻鏡」は和製漢文で、人物の読みの特定も難しく、その点は助かりましたが、「吾妻鏡」自体が歴史書で地味に記録がつづられているほどのものですから、多くの方にお薦めするほどでもありません。今ちょうど大河になっていますから、脚本と「吾妻鏡」とを比べ合わせてみるのは一興かも知れません。