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『新・戦争論ーー僕らのインテリジェンスの磨き方』に続く、最強コンビによる第2弾! 今、世界は激動の時代を迎え、各地で衝突が起きています。 ウクライナ問題をめぐっては、欧州とロシアは実質的に戦争状態にあります。 中東では、破綻国家が続出し、「イスラム国」が勢力を伸ばしています。そして、これまで中心にいたアラブ諸国に代わり、イラン(ペルシャ)やトルコといったかつての地域大国が勢力拡大を目論むことでさらに緊張が増しています。 アジアでは、中国がかつての明代の鄭和大遠征の歴史を持ち出して、南シナ海での岩礁の埋め立てを正当化し、地域の緊張を高めています。 長らく安定していた第二次大戦後の世界は、もはや過去のものとなり、まるで新たな世界大戦の前夜のようです。わずかなきっかけで、日本が「戦争」に巻き込まれうるような状況です。 こうした時代を生きていくためには、まず「世界の今」を確かな眼で捉えなければなりません。しかし直近の動きばかりに目を奪われてしまうと、膨大な情報に翻弄され、かえって「分析不能」としかいいようのない状態に陥ってしまいます。ここで必要なのが「歴史」です。世界各地の動きをそれぞれ着実に捉えるには、もっと長いスパンの歴史を参照しながら、中長期でどう動いてきたか、その動因は何かを見極める必要があります。 激動の世界を歴史から読み解く方法、ビジネスにも役立つ世界史の活用術を、インテリジェンスのプロである二人が惜しみなく伝授します。 ■目次 なぜ、いま、大世界史か 中東こそ大転換の震源地 オスマン帝国の逆襲 習近平の中国は明王朝 ドイツ帝国の復活が問題だ 「アメリカvs.ロシア」の地政学 「右」も「左」も沖縄を知らない 「イスラム国」が核をもつ日 ウェストファリア条約から始まる ビリギャルの世界史的意義 最強の世界史勉強法
レビュー(115件)
一部の人間にしか得にならないグローバル化に対して基本的に反対である私にとって、以下の文は印象に残った。 大学で行われている英語で行われる授業で 英語で伝えた場合、日本語で伝える場合の3割くらいしか伝えられない。 さらに学生の理解は日本語の時の2割くらい。 3割×2割=6% つまり日本語の授業に比べて6%しか伝わらない講義をして グローバリゼーションと言っている。 こんなことを真似る必要はありません
世界史の勉強に
学生時代、挫折した世界史。。 池上先生のわかりやすい説明で 勉強しなおしです。
池上彰・佐藤優
本書は池上彰氏と佐藤優氏の対談をまとめたもの。2015年10月刊行で,この時点での中東,トルコ,中国,ドイツ,米露,沖縄,イスラム国の現況を,繰り返す世界史の波を軸として上手に解説している。世界史というのが現代を理解する上で必須の科目であることがよく分かる。最後の章では具体的な参考書があげられていて世界史(現代史)のガイド本としても優れている。 お二人とも大変見識が高く簡単に記述されているが奥はもっと深そうに思った。前回の「新・戦争論」でも解説されていた帝国主義の台頭という軸で現代を見るとスッキリする。一段階思考のギアをあげるのに有益な新書だった。
わかりやすく解説されているので、あっという間に読めます。やはり、世界の動きは、世界史を知らないと分からないことだらけですね。ウクライナは、フィンランド化しかないだろう、というのは同意出来ます。また、「ようやく国際社会も分かり始めたが、アラブの春には民主主義をつぶす機能しかなかった。政治的にイスラムと民主主義はなじまないことがはっきりした。」というのも納得できます。かつて、曾野綾子さんが、アラブ社会というのは、国家ではなく、多くの部族の集合体なんだ、ということを書いていらしたが、まさにその通りなのでしょう。
近現代史の理解度UP
最近メディアでもよく取り上げられる「近現代史の重要性」再認識。 自身の年代では世間で言われている通り、日本史・世界史ともに年代順に教育されてきているので、金言出しは、駆け足で教育されてきたこともあり、今となって自身の知識に不足を感じるようになった。 特に世界史の分野では、不足している源筆は否めないということで、購入しました。 特に海外に生の情報に精通している方の本を読むことで、今までの知識がいかに低レベルであったのかと、考えさせられますね。 世界的には、日本ではあまり認識することのない、民族や宗教という観点から、鋭いメスを入れ、わかりやすく解説してくれているので、べっbきょうにnなることを再確認しながら学べることがいいですね。