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「形而上学」「私は考える、ゆえに私は存在する」「超越論的主観性」-。哲学のこんな用語を見せられると、われわれは初めから、とても理解できそうにもないと諦めてしまう。だが本書は、プラトンに始まる西洋哲学の流れと、それを断ち切ることによって出現してきたニーチェ以降の反哲学の動きを区別し、その本領を平明に解き明かしてみせる。現代の思想状況をも俯瞰した名著。
「形而上学」「私は考える、ゆえに私は存在する」「超越論的主観性」-。哲学のこんな用語を見せられると、われわれは初めから、とても理解できそうにもないと諦めてしまう。だが本書は、プラトンに始まる西洋哲学の流れと、それを断ち切ることによって出現してきたニーチェ以降の反哲学の動きを区別し、その本領を平明に解き明かしてみせる。現代の思想状況をも俯瞰した名著。
レビュー(98件)
読書日記
2020年4月14日読了 随筆みたいなの。まあ面白かった。 口述筆記によるもの。 この人の言う『反哲学』とは、ニーチェ以降の哲学。ニーチェ以降は、それまでの哲学を否定することでなんとかかんとかだから哲学じゃなくて『反哲学』だという主張。 この人は哲学者ということになっているが、実際は『哲学を研究している学者』なんだろうなと読んでいて思った。もしかしたら、それこそが哲学者? で、さっき書いた自分の主張を説明するためか哲学史みたいなのがずっと書かれていて、それが勉強になった。 共感したフレーズ。「……、当時の日本の知識人の西洋文化に対する劣等感と、庶民に対する優越感とが表裏一体になっていた様子がよくうかがわれる……」
哲学には馴染めませんでした。
レビューを読み、哲学に触れたいと思ってましたが、そんな甘くはなく、自分には無理でした。
哲学(史)の入門書。この手のものとしてはだいぶわかりやすいのですが、それでもやはり難解なところがあります。喫茶店で素人を相手に話したものがもと、とのことですが、あえてそれにてを加えず、そのまま出版されたほうがよかったのではないでしょうか。
うーん、難しい・・・
分かり易く哲学を学べるなんて考えること自体甘かったです。インタビュー形式ということでしたが、そんな生易しいものでは無く、しっかりした哲学解説書でした。大まかな哲学の歴史、なぜ反哲学という題名なのかは良く分かりました。