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働けなくて苦しい、働かなきゃいけなくて苦しい…。 保育園不足問題のときも、コロナのときも、国は助けてくれない。 性暴力の裏にも被害者を黙らせる、都合のいい法律があった。 私たちに理不尽を押し付けてくる日本。根深い男社会。 ***** 目次 はじめに 第1章 痴漢犯罪はなぜなくならないのか 第1話 痴漢被害に遭う中学生を放っておく大人たち 第2話 痴漢犯罪がなくならない理由のひとつ 第3話 痴漢はなぜ痴漢をするのか 第4話 「防犯意識が低い」と責任転嫁される女子高生 第5話 知らずのうちにみんなで痴漢犯罪を伝承させている 第6話 被害者たちの黙る歴史 第7話 「痴漢加害者のほうが大変だ」という凶暴な主張 第8話 明治の女性差別が平成にも残ったまま 第9話 痴漢の頭の中 第2章 女が家事育児する前提で作られた社会 第10話 女性差別なんてあるわけないと思ってた 第11話 どうして女が仕事をやめなきゃいけないの? 第12話 「保育園が足りない問題」の奥に潜むもの 第13話 土の中にいた母たちの時代 第14話 女同士を対立させ根本的な問題から目を逸らせる 第15話 「保育園落ちた日本死ね」の正しさ 第3章 男の利権をつぶすおばさんに仕立て上げられ炎上 第16話 コンビニの成人誌コーナーはおかしい 第17話 女性を虐める性的ジャンルが「健全」とされる男社会 第18話 伝え方を変えてみたら大変なことに 第19話 男社会には伝わらない ***** 「痴漢」でなぜか、被害者が責められる 「女性が働く」ことをよく思わない人たち 「エロを潰そうとするモンスター」に仕立て上げられ炎上する著者 女性の話に聞く耳を持たない社会ーー。
レビュー(17件)
漫画だった。漫画は苦手でした。急いで買うほどでは無かった
読んでよかった。田房さん大好きです。
なぜ痴漢は無くならないのか?なぜ痴漢しない男性も声を上げる女性を黙らせたいのか???長年の疑問が解けた気がしました。男尊女卑は女性の中にもあり、本当に根深い、、、面白いです。オススメ!!
男性もしんどいよね、と思う。
男性って男性らしさに縛られて育てられ、家庭を顧みず一生働き続けるしか許されないみたいな空気、すごい苦しいだろうな、って思ってて、そういう本かなと思ったけど全然違った。 けどそういう鬱憤を、痴漢とか女性を貶めることで晴らしているのかな、と。 こちらは中高と自転車通学、就職したら車通勤の地域なので痴漢は遠い世界の出来事という感じ。 冤罪のニュースが話題に上がることはあっても、それ以上に日々繰り返される痴漢という犯罪についてはニュースにもならない。 最近はSNSがあるから、ちょっとずつ変えていくことはできるのかもしれない。 男性が男性らしさ・女性が女性らしさを手放すことができればいいのかな。
女性が結婚、妊娠、育児、子育て、介護で自分自身が大きく変わらなければならないのは、男社会が存在するからだと思っていました。男性は結婚後も独身時代と何ら変わらない生活を送れているように思います。この本を読んで男社会ってこうだよね。と共感しました。問題に気づくところまでを教えてくれる内容の本だと思いました。この先、どうやったら問題が解決出来るのか?とても知りたいと思いました。
夫婦で読みました。 生まれた時からこの環境、社会に生きてきているので、こんなものと受け入れてきていましたが…。思い出すと、子供の時からおかしなことの連続でしたがそれが当たり前になっていたし、夜道では怖い思いもしたけど、それは自衛が足りなかったからだと、自分の落ち度に目を向けていました。 女性と判別されやすい格好で一人で外出は危険だと、友人達を説得していたくらいです。 「そんな社会は変だよ」と、はっきりNOを突きつけてくれる一冊です。 気づきと、勇気をもらいました。