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日本人と外国人、高齢者と若者、資産を持つ者と持たない者、 家族のいる者といない者、正規社員とフリーランス…… 日本社会の分断はコロナ・ショックを契機にこれからどこに向かうのか? どうすれば私たちはこの危機を、日本社会再生のチャンスに変えることができるのか? 「日経ビジネス電子版」で毎回論争を巻き起こす人気連載を緊急加筆のうえ新書化! プロローグ コロナ渦がさらした「昭和のツケ」 第1章 終わらない昭和おじさん社会ーー日本社会の「イメージ」と「現実」 第2章 ここまで深刻化していた「分断の壁」--社会のひずみはこうして広がった 第3章 若者も中高年も女性も働きづらい理由ーー日本の会社のしくみは既に無理がきていた? 第4章 広がり過ぎた格差のゆくえはーー昭和モデルからこぼれ落ちるということ 第5章 これから始まる社会のニューノーマルーー昭和おじさん社会からの脱却
レビュー(14件)
本のタイトルに惹かれるが、中身は残念
平成の低成長、低成長と言うよりゼロ成長。原因をひとくくりに短絡化すれば昭和システムからの転換の失敗ではないか。そして正犯は、新しいものにチャレンジせず、昭和の成功体験から抜け出せなかったおじさんたちでは。思うと心当たりは多々あるが。本書に期待したのは、昭和おじさん社会の弊害。しかし、中身は格差拡大に関する恨み節であった。新聞報道される内容等を連ね憂うのだが、階級闘争史観ではないが、問題の核心や解決策に触れるものでは無かった。タイトルは編集者が付けたのだろうが、中身に見合うものを願いたいです。着想の豊かさはタイトルだけでした。