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養老孟司氏、推薦! 荒俣宏氏、推薦!▼河川行政に長年携わり、日本全国の「地形」を熟知する著者が、歴史の専門家にはない独自の視点(=インフラからの視点)で日本史のさまざまな謎を解き明かしていく。▼◎なぜ京都が都になったか──都市繁栄の絶対条件▼◎元寇が失敗に終わった本当の理由とは何か──日本の危機を救った「泥の土地」▼◎なぜ信長は比叡山延暦寺を焼き討ちしたか──地形が示すその本当の理由▼◎関ヶ原勝利後、なぜ家康はすぐ江戸に戻ったか──巨大な敵とのもう一つの戦い▼◎赤穂浪士の討ち入りはなぜ成功したか──徳川幕府百年の復讐▼◎なぜ吉原遊郭は移転したのか──ある江戸治水物語▼◎なぜ江戸無血開城が実現したか──船が形成した日本人の一体感「地形」を見直すと、まったく新しい歴史が見えてくる!▼歴史に対する固定観念がひっくり返る知的興奮と、ミステリーの謎解きのような快感を同時に味わえる1冊。▼『土地の文明』『幸運な文明』を改題し、再編集。
レビュー(102件)
土木工学者の視点での日本史の考察
土木工学の視点からの日本史の考察。当時の地形や地理を基本とした歴史的イベントの検証が興味深い。資源消費もよく考えており明快である。奈良の考察においても、江戸期に人口が少なかったことが明治以降も交通動線の未発達を招いたことを指摘するなどは大いに共感できた。
一つの考え方。
ラジオで紹介されていた、プラス都心に引っ越したことを契機に買いました。 まぁ一つの案として、おもしろいと思います。 さっそく、皇居をみたり、東京というか江戸を散策しに行きました。 旅好きの方にはお勧めです。
歴史を地形から読み解くという面白い本でした。 今までは歴史は歴史として学んできましたが、実際の地形をもとに考察するところがとても面白かったです。 この本を読んでから名所急性をめぐるときに地形についてもいろいろと考えるようになりました。
竹村さんは、徳川家康を、「日本史上最大の国土プランナー」と呼んでいますが、私はそれに加えて、「日本史上最もメンタル最強の人物」と思います。秀吉に命じられた江戸転封もそうですが、信長に命じられた長男を殺すようにという理不尽にも耐える精神構造は、凄いです。「世界史上でも最もメンタル最強の人」だと思います。
すごい
歴史に全く興味ない自分が、ノンフィクションの 本でワクワクしたのは初めてです。