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中国は唐代、2代皇帝・太宗による統治(貞観時代の政治)の要諦が凝縮された『貞観政要』。日本においては徳川家康、北条政子も参考にし、世界最古・最高のリーダー論として世界中で読み継がれている。「部下からの厳しい言葉にこそ耳を傾けること」「組織のパフォーマンスは、リーダーの器以上にはならない」「上司は、自らの権限の及ぶ範囲を明確にし、できれば制限しなければならない」--太宗が心得た組織・リーダーシップのポイントの数々は、時代を超えて通用する普遍の真理である。 『貞観政要』を座右の書にし、現代における注目リーダーである出口治明氏が、はじめて中国の古典を深く語る。 序章 「世界最高のリーダー論」はどうして生まれたか --ものごとの「背景」を押さえる 第1章 リーダーは「器」を大きくしようとせずに、中身を捨てなさい --「権限の感覚」と「秩序の感覚」 第2章 「部下の小言を聞き続ける」という能力 --「諫言」の重要性を知る 第3章 「いい決断」ができる人は、頭の中に「時間軸」がある --「謙虚に思考」し、「正しく行動」する 第4章 「思いつきの指示」は部下に必ず見抜かれる --「信」と「誠」がある人が人を動かす 第5章 伝家の宝刀は「抜かない」ほうが怖い --「チームの仕事」の重要なルール 第6章 有終の美は「自分」にかかっている --ビジネスを「継続」していくために
レビュー(19件)
貞観政要初めての方向け
貞観政要はさまざまな書籍が出版されているが、 わかりやすく要約されていて、興味を持って初めて読む人にはおすすめな一冊。
管理職につく人、ついてる人、目指す人は読むと勉強になります。仕事に対する取り組む姿勢だったり、タイプの違う人への指導方法が学べます。
ほとんど本など読みませんが、以前の会社の社長を思い出しました。
さすがのわかりやすさ
貞観政要を元ネタにした出口さんのリーダー論。 さすがのわかりやすさで、腹に落ちまくり。私が先日読んだ原典(ちくま文庫版)はなんだったのか。 「器は大きくするのではなく、中身を捨てる」って名言ですねぇ。 部下がリーダーのマインドを知る、という具合にも役立つかと。 中国の歴史についての解説も豊富なので、いつもの出口節も楽しめました。 本書を元にした、「マンガでわかる貞観政要」とか出たりして(出ません)。