ある意味大団円となる後編、なのですが、ストーリーが慌ただしく閉じられていったようなあっけなさを感じてしまいました。新聞連載が元のこの小説、私には契約の紙数が尽きかけて慌てたのか?と勘ぐってしまう位の決着の付け方でした。
ただし、この小説の一つのテーマであるだろう親子の愛情のありよう(良いも悪いも多様)というものは、痛い程のリアリティを以て描ききられています。
読了後、小説の冒頭からあらかじめ死んでしまっているキーマン等少年の死というものが、今そこに現実にあるかのような重みを持って切なさを喚起してきます。
幼い子を持つ親として、身につまされる部分のある、複雑な読後感の小説でした。
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