下巻は文字と言語に関する考察が中心。たった1万3000年の人類史が経過する中で、旧石器時代然とした生活を営む民族から、科学の最先端を享受する民族までの格差が生じたのはなぜか? その理由は「肌の色」にあるのではなく、大陸が東西に延びるか南北かによる環境の影響だとする著者の主張に賛同。狩猟採集から牧畜農耕による定住と、人口の稠密化。そして国家へ繋がる人間社会の進展を興味深く読めた。本書の主旨ではないが、驚きだったのがキーボードのQWERTY配列が、タイプライターの構造的な問題にあったとは……