なりたい自分になるということ

どこぞのCMで「なりたい自分になる!」というキャッチコピーがありますが、なりたい自分になるということ、その為に何をすれば良いかということ、それを意識して毎日を積み重ねていくというのは難しいものだと思います。 これは受験戦争から脱落し、周囲に勧められるままに農業高校へ進学した元進学校生のお話。 周囲にいるのは親御さんが農家を営んでおり、肉牛乳牛鶏の飼育に野菜の肥育などを幼い頃から体験してきて、将来家を継ぐことが決まっている学生が大半である中で、主人公はおおよその読み手と同じように農業のことについて何も知識のないところから、その学生生活を通じて農家ってこんなことしてるんだ、こんなに働いているんだ、という驚きと共に様々な体験を積み重ねていきます。 普通科の学生が与えられた課題をこなし漠然と目の前に広がるレールを歩いている中で、より明確な意識を持って一足先に大人になっていく学生達の姿は少しまぶしく感じます。 親が稼いだ、あるいは自分でバイトをして溜めたお金を払って大学にいって、そこで積み上げた知識でもって卒業後に就職してお金を稼ぐということ。 自立して生活していく為に自分の糧は自分で得るというのは当たり前のことのように思うのですが、それが分かってないまま社会に出る人がなんと多いことか。 週にたった2日バイトしているだけなのに、一人暮らししたいの!などという大卒の知り合いの声には眩暈がしましたが、こんな人は現実にあちこちにいます。 大学行ったけど何もできませんフリーターです、なんてことにならないように、中高生にお勧めしたい漫画です。 何か得られるものがあると信じたいですね。