上巻の勢いが下巻ではページが進むにつれて、さらに右肩上がりに。まったくトーンダウンしないところがすごいです。 何故か急に決定されたシドニー五輪出場選手。 オリンピック選手を両親に持つ、ダイビング界のサラブレッド冨士谷要一は、自分がシドニー五輪選手 に選出された本当の理由を知り、スランプに陥ってしまいます。 同じダイビングクラブ所属のライバル二人、 知季はシドニーという目的を失って憑かれたように 新技練習にのめり込み、飛沫は競技よりも腰の故障 からの再出発への道を探り始めます。 選考理由に納得のいかない要一は、とうとう日水連会長に直談判し、出場権の辞退・選考のやり直しを 願い出ます。 会長の出した厳しい条件のもとに・・・。 クライマックスの、シドニー行きのかかった選考試合。選手、選手の家族、友人、恋人、コーチ、選考会場に集まったそれぞれの人々の姿が、思いが、息もつかせぬ試合の進行とともに描かれていきます。 上巻ではほんの脇役でしかなかったあの人まで!? 飛び込みの臨場感を、活字でここまで表現できる とはあっぱれ。読みごたえあり!!