平均点で合格

原価でしか物の価値を判断できない主人公が、カルト商法を始める「信仰」。書かれたのは、あの宗教団体が問題視される以前だが、今、読んでみると自然にダブり興味を覚える。自分のクローンを買う「書かなかった小説」は、着想こそ面白いが、文章の運びはイマイチ。8篇が収録されているだけに出来不出来があるのはやむをえまい。