著者も書いているとおり、読者は第一章第二章を高く評価する層と第三章を高く評価する層に分かれるようです。私はどちらも深い味わいがあると思います。著者が浄土真宗の門徒であることを考慮すれば、第一章第二章と第三章のあいだに分断があるわけではなく、すなおにつながっているのだと思いますが、いかがでしょう。どんなことでも、反対の状況を考えると、その意味が理解できます。死を考察することにより、逆に生の意義を説いたのがこの本だと思います。「怖いもの見たさ」でこの本を開いた私ですが、生きることの意義について考えさせられた本でした。