人間の認知・理性の「くせ」が分かる本
非常に面白く読めました。彼の作品は二作目ですが、どちらも人間の非合理を明らかにしている点が非常に興味深かったと思います。
全部で15章もありなかなかのボリュームなのですが、私は特に『相対性の真相』(1章)、『扉をあけておく』(9章)、『価格の力』(11章)が気に入りました。
第1章は人間の認知力と比較についての話です。
第9章は将来の選択肢(オプション)の話。
第11章は人の信念の力の話。
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まとめて言うと、人間の認知力・感じ方の「くせ」が分かる非常に面白い本であったと思います。
一方一抹の不安を感じるのは、めざといマーケターたちはこうした研究を利用し、よりよく秘密裏にモノの購買を促そうとする、と想像できることです。
6章の性的興奮についての考察で、穏健かつリベラルな最高学府のナイスガイ達も性的興奮を経ると高確率で暴力的な想念にかられてしまうことからも、いかに人間の理性が脆く崩れ去ることが分かります。つまり、「私は大丈夫」ということはないのです。
そうしたことを考えると、寧ろ読後は重たい感覚を覚えました。
人間心理、マーケティング等に興味がある人にはおすすめできる作品です。
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