猫に家を乗っ取られる

「乗っ取る」とは他でもないこの作品の語り手(猫)の言葉を借りたのだが、少々過激なこの表現も全篇を通して読み終えた後にはきっと感動すら覚えるであろう。もとより「終わりに」にもあるように、猫の魅力に降伏し共に暮らしている人間ならばこれほど的確な表現はないな、と苦笑しながら認めざるを得ない。特に第14章「愛について」は涙しながら読んだ。 また文章に添えられたモノクロの写真も見所の一つ。これから猫を迎える人にとっても、既に乗っ取られた人にもおすすめの一冊。