兎に角久し振りにワクワクする気持ちで本を読んだ。ピーターの成長ぶりもさることながら、なんと言ってもジェニィがとても魅力的。 また猫好きなポール・ギャリコだけに、心理描写やグルーミングの方法までもが実にリアルに描写されている。名作。
「乗っ取る」とは他でもないこの作品の語り手(猫)の言葉を借りたのだが、少々過激なこの表現も全篇を通して読み終えた後にはきっと感動すら覚えるであろう。もとより「終わりに」にもあるように、猫の魅力に降伏し共に暮らしている人間ならばこれほど的確な表現はないな、と苦笑しながら認めざるを得ない。特に第14章「愛について」は涙しながら読んだ。 また文章に添えられたモノクロの写真も見所の一つ。これから猫を迎える人にとっても、既に乗っ取られた人にもおすすめの一冊。
テンポ良く読むことが出来る谷崎の中編小説。題目の配列順位はそのまま登場人物の上下関係を示している。飼い猫リリーを溺愛する庄造・元妻の品子・現妻福子。勿論猫が喋るシーンなど皆無だが、谷崎の巧みな猫描写(行動・しぐさ・鳴き声等々)には驚かされた。その猫独特の可憐さを持って彼らの間を行き来する彼女(リリー)を通して、人間達のしょうもないやりとりがよりハッキリと読み手に伝わってくる。上方言葉も効果的で、冒頭の手紙のシーンから一気に読了。
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ジェニィ
兎に角久し振りにワクワクする気持ちで本を読んだ。ピーターの成長ぶりもさることながら、なんと言ってもジェニィがとても魅力的。 また猫好きなポール・ギャリコだけに、心理描写やグルーミングの方法までもが実にリアルに描写されている。名作。
猫語の教科書
「乗っ取る」とは他でもないこの作品の語り手(猫)の言葉を借りたのだが、少々過激なこの表現も全篇を通して読み終えた後にはきっと感動すら覚えるであろう。もとより「終わりに」にもあるように、猫の魅力に降伏し共に暮らしている人間ならばこれほど的確な表現はないな、と苦笑しながら認めざるを得ない。特に第14章「愛について」は涙しながら読んだ。 また文章に添えられたモノクロの写真も見所の一つ。これから猫を迎える人にとっても、既に乗っ取られた人にもおすすめの一冊。
猫と庄造と二人のおんな
テンポ良く読むことが出来る谷崎の中編小説。題目の配列順位はそのまま登場人物の上下関係を示している。飼い猫リリーを溺愛する庄造・元妻の品子・現妻福子。勿論猫が喋るシーンなど皆無だが、谷崎の巧みな猫描写(行動・しぐさ・鳴き声等々)には驚かされた。その猫独特の可憐さを持って彼らの間を行き来する彼女(リリー)を通して、人間達のしょうもないやりとりがよりハッキリと読み手に伝わってくる。上方言葉も効果的で、冒頭の手紙のシーンから一気に読了。