美しい本。是非、実際に手に取ってみて欲しい。本のカバーの紙は、とても手触りが良い、特別な感じの紙だ。 本はどの本も、心をこめて作られているのだろうと思うけれども、やはり、この本は特別なのだ、と思わされる装丁だ。特別扱いの本だ。内容もやはり特別だった。読み終わった後も、持ち歩いて、触ってみたり、眺めたりしている。 数行読むごとに号泣した。悲しい辛い。そんな中で、まだ幼いお嬢さんとの日々、彼女のまっすぐさ、力強さ、優しさ、そしてあどけなさが、私たちの心をあたためるが、同時に現実のグロテスクさとの対比が、際立つ。辛いだけでなく、生活する人の、強さが描かれ、そこに尊さを感じずにはいられない。だから、辛いだけではない、素晴らしい本。そして、上間さんはこの本にすごい仕掛けをされた。 先日、映画「ミッドナイトスワン」を観て、LGBTの問題は、LGBT当事者「でない」人の問題だと思ったことを思い出した。本書の中で、上間さんは、これは沖縄ではなく、本土の人の問題だと言っている。そうだと思う。同じことなのだ。例えば、差別問題は、差別される側ではなく、差別「する」側の問題なのだ。この本は、本土に住む人こそ、読んで欲しい。ひとりでも多く。