個人や組織の醜くて深い闇

「警察の怠慢でストーカー被害者が殺された」との警察不祥事のスクープ記事。警察広報職員の森口泉は、その怠慢内容を親友の新聞記者にうっかり話し、口止めてしていたのに、裏切られた?として愕然とする。情報漏洩の犯人探しで県警内部が揺れる中、その親友が遺体となって発見された。森口泉は警察学校の同期・磯川刑事と独自に犯人捜しを始めるが、その最中関係者と思われる女性が自殺?する。次第に核心に迫る二人の前にちらつく新たな不審の影。事件の裏には思いも寄らぬ醜い闇が潜んでいた。 * 他の著書でもそうですが、個人や組織の醜くて深い闇を徐々に明らかにしていく手法が面白く、読み初めから引き込まれてしまい、一気読みでした。本書では最後に、表題”朽ちないサクラ”の意味がわかり、森口泉がある決断をしたところで終わっています。続編があるかも?ですね。 ----- ■本書の基本情報 ・筆者:柚月裕子[ユズキユウコ] ・略歴:1968年岩手県生まれ。2007年「待ち人」で山新文学賞入選、やましん文芸年間賞天賞受賞。'08年『臨床真理』で第7回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞しデビュー。'13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞受賞。'16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞。 ・出版:徳間書店 ・発売:2018月4月(第3刷) ・ページ数:412p ■これまでに購読した柚月裕子の著書 ・最後の証人(第7刷) ・検事の本懐(第6刷) ・検事の死命(第4刷) ・孤狼の血