淡々とお話は進みます。しかし、子どもによる子どもの視点で書かれていることに驚きます。よくある、美化されまくったような、世の中の仕組みやを分かっている、ついつい大人の作家が描いてしまうような子ども目線ではないんです。しかも、明治~大正時代にこれが書かれたということにもまた驚嘆します。万城目学さんが名著『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』で目指したとか言うのもうなずける、爽やかな読後感を得られる小説です。