体の中に確実にたまっていき、何かしらの形を借りて語られる機会が来るのをじっと待ちつづけていた「おり」、人々の生を垣間見た際のある種の無力感を、ルポルタージュ文学の体裁で綴った短編集。他人が自らの口で語る「他人の人生」の様々な断片。