地学の教科書

表題作は、徳島の海辺の町を舞台に、ウミガメの産卵、孵化などを扱い、カナダからやってきた青年も交えての人間模様。中学生の少女の目が生きている。ほか4篇の短編で構成されているが全体に硬い。作者が地球惑星科学の専門家とあってか、そのジャンルの解説が多すぎる。教科書のような感覚を覚え当然、説明台詞にも辛さを感じる。直木賞に値するとは思えない。