劇画調の展開

有吉佐和子による、一応ミステリーなのかな、毀誉褒貶分かれる女主人公(今でいう美魔女風実業家)の生い立ちから死までが、彼女を取り巻く様々な立場の人々のモノローグで語り継がれて行き、飽きさせない構成です。 主人公の設定が、何か有り得ないほど劇画チック(あるいは昼ドラ風)で、はるか昔にテレビドラマ化されて一世を風靡したというのも頷けます。ちなみに、近年では、沢尻エリカでドラマ化された模様。 最後まで本当の真相は“藪の中”なのですが、世の中ってそんなもんかも・・・と思わせる作者の醒めた視点も垣間見えます。