読んでいる途中で「月光のスティグマ」と対になる物語だと気づきました。「AとBが入れ替わったようにも思えたが、結局入れ替わってはいなかったと判明する話」と「Aによく似ているBが、Aの替え玉になれと第三者に強要される話」という好対照をなしているわけです。物語の中の出来事の時系列的には「月光のスティグマ」の方が先ですが、「カエル男」二冊セットと同様、どちらを先に読んでもよいと思われます。主人公の役者魂が炸裂する様子を、思わず応援したくなるストーリーでした。