連作の手本

無名の陶芸家が焼いた青磁。思わぬ出来だが、妻がデパートの関係者に渡したため予想もしない展開になる。次々と人手に……13篇の連作短編。各章ごとに読ませどころ充分であり、またオチも効いている。有吉佐和子の一連の作品を読むにつけ、53歳の若さで亡くなったのは早すぎるし、大きな賞を獲っていないのは女性作家が評価されない時代に生きてしまったのかと残念に思う。