一気に読んで、知人にもすすめた。

人が人を裁くこと、人が人を取り調べることの難しさを改めて知る。世の中、善人ばかりでなく、ズルい人も、悪い人もいる。「サイコパス」だっているし、社会的に順調なときは問題なくても、何かの挫折、不遇などで大きく人生が変わる人もいる。そんな世の中で、人が人を取り調べ、人が人を裁くのは難しい。 確かに、疑わしきは被告人の利益なり、99人の犯罪者の逃しても1人の冤罪者を生まないようにという理念はよくわかる。今回は、その原則が軽く無視され、「科学捜査」によって「犯人」がでっちあげられてしまったのだ。結果、本来は「幼女連続殺人事件」であったのが、その一部のみが解決、他のものは未解決ということになった。その一人が冤罪なので、結局、真犯人は捜査から逃れ、「犯人」逮捕後にも犯行を重ねたという、最悪の展開に。 そんなことを、一人の報道記者が暴いき、そして、真犯人の特定にも迫るのである。警察ができないことを、一記者ができるのか? しかも、リアルタイムでなく、20年もたってから……。それができるのだから、すごいのです!