一気に読了する。
常日頃から、同選手の言動に対して人格と品格の高さ/深さを感じていたのだが、その謎が少々解けたような気がした。
この本に書いてあることは実に高度な内容であり、かつ、誰にでも、職業や置かれている立場に関係なく必要な事でもある。
これらの事を普通に表現すると実に難解な内容になるし、また、わざとその様にして高い目線を誇る本職の作家も多い。
にも関わらず、同選手はその本来難解な内容を実に分かりやすく噛み砕き、小学生にも理解できるような平易な文章でまとめ上げている。
これは本当に野球選手レベルで出来る芸当ではなく、何となく教師的と言うか、同選手の深い人間性とその本質を見た様な気がした。
もっとも印象に残っているのは、自身の事を評して「才能がない」「センス(=野球)がない」人間だと記している事だ。
これは謙遜でもなんでもなく、本当に思っていることらしい。
ある意味、物凄い衝撃を受けた。
日本を代表する打者が吐露した「本音」だからだ。
この有る部分での「コンプレックス」を逆転の発想でプラスに変え得たのは実父が送った言葉、簡単に言えば、「継続こそ力なり」である。
これには本当に深い感銘を受けた。
あきらめなければ出来なかった事にはならない、のだ。
たまたまその時点では出来ていないだけで、出来なかった、と言う過去形にはならないからだ。
これは屁理屈でもなんでもなく、真実だと思う。
そして、本当に必要な事ならば必ず解答が見つかるものでもある、と思う。
こんな誰でも頭では分かっていることを愚直に実践し、その積み重ねが今の同選手を作っているのだと思うと普段からロクな努力もせず自身を嘆いているなん
て何て浅はかな事なんだろう、と改めて身につまされた。
当たり前にことを当たり前にやる。
その大事さを再認識させてくれた実に貴重な書籍である。
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