正統派文学小説作家の血統を受け継ぐ現代の作家だと思います。泥の河も蛍川も古き昭和時代の断片的な記憶や景色を呼び起こさせるような作品でした。そういえば、街中を流れる川は泥の河のようなイメージだったか、蛍川ほどではないにせよ自然の蛍を見に行った(何処に誰と行ったかまでは思い出せないけど)記憶を呼び起こしました。読書というものの意味を十分に感じることのできる作品でした。