刊行されたのは1987年・・・バブル景気の初期。企業における機密情報の流出にからんで事件が起きる、という設定ですが、純粋にトリックや謎解きが楽しめる作品となっています。企業で働く人間が組織の上層部に認められるためには「目立つ」業績を上げなければならない場合もありますが、そのために他人が地道に積み上げてきたものを「横取り」あるいは「無断使用」などすると、今度はその事実を隠すために「口封じ」が必要になって・・・という展開。ビリヤードなど、バブル期の風物が懐かしく感じられました。