漂流物の最高傑作のひとつ

淡々とリアルに人間の強さを描いた傑作です。吉村昭さんの漂流物の中でも、間違いなく最高傑作だと思います。主人公が大黒屋幸太夫のようなインテリではなく、普通の乗組員であるにも関わらず、孤島での試練を経て、畏敬の念を持たずにはいられない強さが輝き出てくるところなど、この苦しい時代にあって、人間に対する希望が湧いてくる名作です。