ブラックペアン1988に続く、桜宮サーガの黎明編とでも言いましょうか。 おなじみの登場人物の過去の姿が描かれます。 医は仁術と言う。 しかし、医術には当然ながらお金がかかる。 命に貴賤はないという。 しかし、医療が高度になればなるだけ、コストは上がる。 どこまで行っても交わらない理想と現実に対して、 それぞれの極の象徴のような人物を登場させて、 さあ読み手のあなたはどうだ? と問いかけてくるかのよう。 単純に読み物としても面白い。 いわゆるミステリーではないが、スピード感溢れる佳作。