歴史は難しい

一つの国の歴史を理解するのは難しい。それは様々な観点があり得るからであって、特に近代国家への歩みにおいてはどの国も中央集権的あるいは国民国家生成のための擬制が必要となってくるものである。そのために儀礼や権威や歴史や教育を国家機関が利用することになる。 つまり客観的に歴史を理解するには所謂正史だけでは見誤る可能性があるということになる。この本は世界におけるこの時代の一つの地域を違ったアングルから照らすものであって、それは一つの観点であるという限界を持ちながらも、歴史理解の多彩性を与えるものとして非常に有効である。