金と銀〈3〉奔流篇

五代目の妻となる決心をし、惣次は幸を商売のパートナーとしたはず。だが、この時代に遠く離れた江戸に支店を出すという途轍もない大きな目標が惣次の心を闇の方へ向けてしまったようだ。大坂商人の矜持は、損得勘定とお天道様に恥じない商いを両立させることなのだろう。千変万化で、いよいよ幸が商いの表舞台に立つ準備が整ったようだ。そしてまた次巻を首を長くして待つ時が訪れた。