有川さん色は全開なんだけど…

まず、「読者から話の種を…」というコンセプトなのに、“身内”からの種が10話中3話。ここでもう萎える。編集者だって立派な読者でしょうけど、有川さんの琴線に触れる種がたまたまそれだったのでしょうけど、でも!そこで身内が出てきちゃうのはなんだかなぁ~という感じです。 あと、帯にも宝塚前面に出して書いてありますが、まさに宝塚一色。取材もままならないこのご時世に、自分のフィールドに持ち込むのが一番なのかもしれません。それが有川作品の面白さでもあると思います。でも、読者の種という企画と、宝塚推しは分けても良かったんじゃないかと思う一作。 それから、他の方のレビューにもありましたが、キャラクターに名前をつけないというこだわりで書いたという事で、二人称と一人称の混在があって、誰が誰の事を言っているのか分かりづらい所が多々あります。誰目線で読み進めたらいいのか、読み手の気持ちもウロウロしてしまいます。 久しぶりの有川作品でしたが、冷めた気持ちでさらりと読んだ作品となりました。