国際霊柩送還士

『紙つなげ……』に続き読んだ著者の作品。在外邦人の遺体を日本へ送り返す、在邦外国人の遺体を本国へ送り戻すという、国際化した現代が必要とする職業である国際霊柩送還士を初めて知り、時折涙が溢れそうになりながら読了。24時間体制で到着する遺体を受け入れ、想像を絶するような状態の遺体を処置する彼らには頭の下がる思いだ。自分自身は葬式など不要と考えていたが、死者との離別に区切りをつける意味での葬儀は「泣きぬき、悲しみぬく」ことで再び生きるために必要なのだと思えるようになった。