荒廃した高校の建て直しに四苦八苦
これまで警察系の今野さんの著書を多く読みましたが、今野さんとしてはめずらしく、任侠を主題とした本書、興味を覚え購入しました。
主人公の日村誠司が代貸を務める阿岐本組は、ちっぽけながら独立独歩、任侠と人情を重んじる正統派のヤクザ。そんな組を率いる阿岐本雄造は、度胸も人望も申し分のない頼れる組長だが、文化的事業に目のないところが困りもの。今回引き受けてきたのは、潰れかかった私立高校の運営だった。百戦錬磨のヤクザも嘆くほど荒廃した学園を、日村たちは建て直すことができるのか。大人気の「任侠」シリーズ第2弾。
子に甘い親たち、事なかれ主義の先生たち、それらに図に乗り、やりたい放題の生徒たち、当初閉口する日村らが、任侠道と人情で、親、先生、生徒をまっとうに導いていく経過が見物です。
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■本書の基本情報
・筆者:今野 敏(コンノ ビン)
・略歴:
昭和30年、北海道三笠市生まれ。その執筆範囲は、警察小説、ハードボイルド、アクション、伝奇小説、SF小説など幅広い。平成18年度吉川英治文学新人賞を『隠蔽捜査』で、平成20年度山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を『果断 隠蔽捜査2』で受賞。空手の源流を追求する、「空手道今野塾」を主宰する。
・出版:中央公論新社
・発売:2015年11月(第7刷)
・ページ数:357p
■これまでに購読した今野敏の著書
・朱夏 警視庁強行犯係・樋口顕
・38口径の告発
・リオ 警視庁強行犯係・樋口顕
・ビート 警視庁強行犯係・樋口顕
・隠蔽捜査
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