飾らない、何にも忖度しない言葉で描かれているからこそ、鮮明に場面が浮かび上がる。長寿国日本に内在する問題。“家族”がテーマではないのだが、それでも“家族”に執着してしまう。家族だからこそ、“本当の姿”を見せられないこともある。 題名の「スクラップアンドビルド」。この言葉の真意を知るとき、現実が違ったものになってくることに気づく。主人公の“葛藤”がニヒルなようで、どこか情もあり、ユーモア。言葉選びが面白く、新鮮。