第一部は太平洋戦争が勃発した昭和16年、第二部は朝鮮戦争特需に沸いていた昭和27年の物語です。第一部の「誰かを殺して自刃することのほかに、真に「日本」と共に生きる道はないのではなかろうか?」という一節が印象に残りました。三島由紀夫氏自身が、最終的にはカギカッコつきの「日本」に飲み込まれてしまったのかなぁ、と・・・。しかし巻末の解説によれば、三島氏の死はむしろ仏教的な思想(輪廻転生も含めた)に影響されている可能性があるとのこと。ストーリー的には「何やこれ、エグいなぁ」と感じるところも多々ありますが、不思議に続きが読みたくなります。