玉依姫

京都旅行の途中、読了しました.上鴨、下鴨神社に参拝して玉依姫の縁起にも触れてきました。作者の知識と構想力に頭が下がります。文章力も素晴らしいですし、引き込まれてしまいました。今回は、異世界である山内の成り立ちや奈月彦が、なぜ金烏としての記憶をなくしたのかも、わかりましたので、満足をしました。 しかし読者は、欲張りです。あのヒロインすまほが、書かれているのが、わずかであること、もっともっと知りたい、読みたいという思いや、金烏は、この現実世界を放浪したかもしれない。そのときどんなエピソードがあったのだろうかと思ったりしました。 謎は謎として未解決のまま、王朝絵巻のような山内のすがた、そこでの王朝生活をもっと読みたかった気持ちがします。 今回、怨霊話怪異譚のようになって、とても残念です。作者には、他の財題での著作を書かれることを切に希望します。こんなことを書きながら、続きが出れば、また購入してしまうと思いますが・・・。