本作にはよくある「解説」ではなく、松田洋子さんの「あとがき漫画」が描かれていたんだけど、その中にあった言葉で印象に残っているものがある。 それは、「美智留を『悪女』だなんて簡単に言える奴はさぞやいい人生を送ってんだろうな」という一言。 劇中で被害にあった登場人物は皆、精神的に参っていて、正に「藁にもすがりたい」というところまで追いつめられていた。 だけど、それを相談する相手も気づいてくれる人もいない。 そんな時に、親身になって自分を救ってくれると感じさせられる言葉を投げかけられたら、普通に考えればさらに身を滅ぼすことになってしまうとわかることでも、コロッと騙されてしまっても仕方がない。 作中の被害者を、言い方は悪いがバカにしたり、笑うことはいい。 だけど、その笑える状況にあることがどれだけ素晴らしいことか、そして誰にだって同じ状況に立つ可能性があるということを忘れてはいけない。 そう、本作から教えられた気がする。