戦後の混乱期を漸く脱しつつある時期に国鉄総裁を務めた石田禮助の生き様を、彼と親交が深かった石坂泰三等とのエピソードをちりばめながら描いた作品です。 徹底して私利私欲を排除し、物事の大局を確り見据えて理想に向かって突き進むその生き様は、読んでいて爽快であり、同時に、尊敬の念を覚えます。 現在は、こう云う気骨のある人物が居なくなって久しいですね。とても残念です。 今は、戦中戦後から高度経済成長期に掛けてと同様、抜本的な改革が必要な時を迎えており、信念と責任感と実行力を備えた人物が欠かせない時であると思うのですが。 しかし、まぁ、カバーの写真に写った彼の顔の怖い事と言ったらありませんね。