書いてある内容は考えさせられる重いものですが、
小説のようにさらっと読める本です。2~3時間くらいであっという間に読み終えましたが、たくさんの思いが残った本でした。
この事件をきかっけに、犯罪被害者に対する意識や少年法、裁判の不条理、死刑など色々な意味で革新的な意義深い事案が取り上げられてきましたが、私が一番興味を持ち不思議だと思っていたのは、本のタイトル通り、本村さんが「なぜ君は絶望と闘えたのか」という点でした。あの若さで、なぜあそこまで信念に基づいて行動できるのか。途方もない敵に立ち向かう無鉄砲なドンキホーテのように見えるのに、淡々とゆるぎなく真っ直ぐに対峙する姿の基になっているものはなんなのだろうかと。その答えはもちろんの書かれていますが、それ以上に、先に記した裁判や、少年法、犯罪被害者保護、死刑、似非人権弁護士。そして人の心を動かすもの支えるものも人だということ・・・。色々なことを考えさせられる本だと思います。本村さんもまた、一人の弱い人間として自殺を考え、死刑という刑罰に悩み迷いながら、裁判を闘っていたのです。
死刑判決を受けてからの犯人の少年の様子もまた興味深い。
事件を知らない10代20代にも是非読んでほしい。
ただ、強姦についての記述が生々しいかもしれないので、高校生以上の人が望ましいかもしれません。
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