久々にすごく感動。何に感動したかと問われても一言では表せない感慨があります。憧れを募らせて、10年前に70代でやっと英国を訪れた私たち夫婦の思い出と重なるのです(身分違いの不敬の物言いをお許しください。) 最も感銘を受けたのは、なんといっても陛下のお人柄。お育ちになった環境のなせることではありましょうが、加えて英国での経験がどんなにか人格形成に影響したに違いないと感じさせられました。 そしてお若かったとはいえ、旺盛な知識欲と精力的な行動力に感動し、またある場面では映画「ローマの休日」が重なり、お立場ゆえの想いもおありだっただろうと、胸が熱くなる思いがしました。ご留学のことは当時のニュースで存じ上げていましたが、失礼ながらこれほどに真摯な姿勢で学ばれていらっしゃったとは想像しておらず、拝読する一文一文、ご勉学や交友の記録に驚き、すべてが貴くいとおしく思われました。 終章の一節「再びオックスフォードを訪れる時は――中略-―おそらく町そのものは変わらないが、変わるのは自分の立場であろうなどと考えると、妙な焦燥感におそわれ、いっそこのまま時間が止まってくれたらなどと考えてしまう。」には共感のあまり熱いものがこみ上げてきました。 また、質実な英国人の気質に言及されておられるなど、本質を見抜かれる感性にも感銘を受けました。 私たち夫婦の2ヶ月足らずの英国滞在の大切な思い出と重なる記述も多々あり、夫と感動を分かち合いたく、読み聞かせをしたので私は続けて2回完読し、なお感銘を深くしています。